「幻想交響曲」エクトル・ベルリオーズ(1803~1869)

ベルリオーズがまだパリ音楽院の学生だった
24歳のある日のこと。

イギリスからやって来た
シェイクスピア演劇を観に行った彼は、
一人の女優、
ハリエッタ・スミッソンに激しく恋してしまいます。

画像の説明

彼は熱烈なラブレターを書き送りますが、
花形女優が無名の学生など相手にする訳がありません。
失恋したベルリオーズは、
届かぬ苦しい想いを作曲にぶつけました。

「感受性の豊かな若い芸術家が、
実らぬ恋に苦しんだ末、
相手の女性を殺害し、裁きを受ける」
というストーリーを、
オーケストラの音楽作品に仕立て上げました。

それが「幻想交響曲」です。

せめて、第4楽章だけでも聴いてみてね
スマホだと字幕が出ないけど
PCだと字幕の解説が沢山出るので
飽きずにとっても面白く見られると思うよ

ベルリオーズが26歳のときに作曲したこの作品は、
第1楽章「夢・情熱」(芸術家が恋人に寄せる苦しい想い)
https://www.youtube.com/watch?v=uU5Uf7Rfmzo
第2楽章「舞踏会」(舞踏会で彼女と再会)

第3楽章「野の風景」(野原で一人、恋の不安に悶える)
https://www.youtube.com/watch?v=KC_Xow49SWA
第4楽章「断頭台への後進」(夢の中で、恋人を殺害し、断頭台で死刑にされる)

第5楽章「魔女の夜宴の夢」(魔女のいる死後の世界で裁きが下される)

という、

けっこうグロテスクな内容の5つの楽章からなります。
音楽はときに狂おしいほど切なく、ときに甘く、
そしてときにゾッとするような迫力のある響きで満ちています。

この作品が演奏されるコンサートは、公演番号116。

そして今年はなんと
「0歳からのコンサート」(公演番号111)で演奏もされます!

メリハリのある音楽なので、赤ちゃんや子どもたちにとっては、純粋にオーケストラの魅力に迫ることのできる機会となるでしょう。

さらに、大人気のパフォーマンス集団「渋さ知らズ」が「渋さ版幻想交響曲」を披露してくれるというから、こちらも楽しみです(公演番号145)。

ところで、
一度はフラれた若きベルリオーズですが、
なんとこの「幻想交響曲」が大ヒットして一躍有名となり、後に女優ハリエッタとゴールイン!

二人は1833年に結婚しました。

(飯田有抄/音楽ライター)

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