ポンセの偽作について

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ポンセの偽作について

2015年2月24日(火曜日) テーマ:音楽アラカルト

長いのでuチューブ動画を聴きながら読んで下さいね

1.偽作を作成した経緯 

ポンセ(Manuel Maria Ponce, 1882-1948)は、1925年~1932年にフランスに住んでいる間に、 
セゴビア(Andres Segovia,1893-1987)の依頼で、バロック風の作品を書きました。 

セゴビアは、ギターのためのオリジナル作品の不足と直面して、

ポンセに彼のためのバロック音楽とクラシック音楽を作るようにと頼みました。

しかしながら、セゴビアは演奏会のプログラムが、ポンセの作品で占められてしまうのを避けたかった。

そこで、二人はこれらの作品を他の作曲家の作品として発表することに同意しました。 

(このような偽作の前例は、バイオリンのクライスラーが有名で、クライスラーの真似をしたのかもしれませんね。でも、このおかげでポンセは自作作品として出版できず、一銭にもならなかったということです) 

2.偽作と出版物一覧 

セゴビアの演奏からのコピーですが、版によっては、セゴビアの演奏と異なる編曲になっているものもあります。 

(1)バレー(Balletto) - ヴァイス作として発表 

・Weiss, Silvius Leopold. Balletto. Edited by Mario Gangi. Ancona, Italy: Berben, 1960. 

・Weiss, Silvius Leopold. "Ballet" in Ouverture et Ballet pour guitare "baroque" avec tablatures 1674. Edited by Rafael Andia. Paris: Editions Musicales Transatlantiques, 1982. 


(2)前奏曲ホ長調(Preludio) - ヴァイス作として発表 

・Weiss, Silvius Leopold. Prelude in E. Edited by Carl Van Feggelen. Toronto: Berandol, 1969. 

・Weiss, Silvius Leopold. "Ouverture" in Ouverture et Ballet pour guitare "baroque" avec tablatures 1674. Edited by Rafael Andia. Paris: Editions Musicales Transatlantiques, 1982. 

・関連作品: ギターとハープシコードのための前奏曲( Preludio for Guitar and Harpsichord. 未出版, 1926.) 
この曲は、ポンセが、前奏曲ホ長調を元に、ハープシコードの伴奏をつけて編曲し、セゴビアの結婚記念に贈った曲ですね。 

(3)古風な組曲(Suite Antigua) - スカルラッティ作として発表 

・Ponce, Manuel M. Suite. Revised by M. Lopez Ramos. Edited by Carlos Vazquez. New York: Peer, 1967. 

(4)組曲イ短調(Suite en la mineur) - ヴァイス作として発表 

・Ponce, Manuel M. Suite en la mineur. Edited by Jose Luis Gonzalez. Paris: Editions Musicales Transatlantiques, 1983. 

・Weiss, Silvius Leopold. Suite in la. 6th ed. Edited by Miguel Abloniz. Ancona, Italy: Berben, 1980. 

・Weiss, Silvius Leopold. Suite in A minor. Edited by Laurindo Almeida. N.p.: Brazilliance Music Publishing, n.d. 


3.ジーガ・メランコリカ(Giga melancolica)について 

この曲は、間違ってポンセの偽作として紹介されたこともあるが、正しくは、フローベルガー(Jacob Froberger, 1616-1667)の、Suite Two for Harpsichord の中のジーグの編曲であると、論文に書かれています。  
編曲者ははっきり書かれていませんが、セゴビアで間違いないと思います。 
昔(20年位前?)NHK-FMで、この曲を聞いた時に、セゴビア作と紹介させていたのを覚えています。 
また、昔の現代ギターの付録で、この曲の楽譜が掲載されたことがありますが、Anon(作者不詳)となっていました。 
この曲に関しては、さまざまな混乱があったようですね。 

 

 

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